時系列分析を活用したガス利用量の需要予測

時系列分析を利用します。ガス利用に影響を与える複数の要因を分析します。

日本国内ではエネルギー資源のほとんどを輸入に依存しており、資源確保の経済性側面からも国内の需要予測が実施されております。 また、地域における需給バランスを考える際にも利用量の予測は必要と考えられております。ここでは、Crystal Ballを活用した事例を取り上げます。過去データを活用してある地域におけるガス利用量の予測(需要予測)を実施したものです。

ある地域の過去5年分のガス利用量、新規住宅数、月平均気温、天然ガス単価のデータをもとに、 Crystal Ballに搭載されているPredictor機能(時系列分析)を用いて各データの関係性から将来のガス利用量の変動幅を推定しました。各年で毎月のデータが揃えられたため、計60か月のデータが存在します。

将来のガス利用量を推定するためには、過去のガス利用量のみを元にして予測した方がよいのでしょうか。あるいは、他の住宅数や気温などの情報が含まれているほうが、予測にとっては好都合なのでしょうか。そんな悩みを数クリックで解決してくれるのがCrystal Ballとなります。

Crystal Ball では統計的に最も当てはまりのよい手法を自動で選択してくれます。また、本来、時系列分析のさまざまな手法を試すには、下処理などの必要があり手間がかかりますが、Crystal Ball はあらかじめ用意された推定手法(非季節手法、季節手法、ARIMA、重回帰)の中から最も妥当性のあるものを自動的にレコメンドしてくれるため、インタラクティブに結果の選択・比較が可能です。

以下ではCrystal Ball の時系列分析について詳細を取り上げております。ぜひご覧ください。

時系列分析

時系列分析とは? 過去の長期間にわたるデータが存在するとき、有効活用して将来のデータを予測することができれば 需要予測や実行計画の立案が容易になります。データか…

需要予測と聞いて身構える人も多いかと思いますが、このようなツールを利用すると案外簡単に実施できます。しかし、目的によってはデータの妥当性や、モデルの組み方を問われたり、ステークホルダーへの説明が不安ということもあるかもしれません。構造計画研究所では、上記のようなデータの取り扱いを得意とするチームだけでなく、事業性評価・ロジスティクス・情報通信・構造耐震設計・防災など、いくつかの分野のエキスパートが在籍し、数理技術をもって日々ご支援を続けております。お困りごとがあれば是非お声がけください。

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