企業事例
Kelly, Howard, Satini 法律事務所
弁護士の保険会社弁護業務遂行に最適なCrystal Ball
お読みいただく前に
いずれも少し古い事例となり、現在も使われているかの保証はありません。しかしながら、Crystal Ballは現在も国内外において、以下と類似する目的でご活用いただいております。広くはリスク分析の企業への適用事例としてご参考になるかと思い、掲載をしております。
弁護士の保険会社弁護業務遂行に最適なCrystal Ball
ステファン・カヴァナフ氏は、カナダのオタワにある、Kelly, Howard, Satini 法律事務所で保険法関連の訴訟を20年間扱ってきました。この事務所の顧客は、個人の負傷、製造物責任、職業的責任、そして建築物に関する訴訟など様々な訴訟において自分の保険加入者を守ろうとしている保険会社です。
こうした訴訟の結果は予想がつきにくいため、カヴァナフ氏はCrystal Ball を用いたシミュレーションを実施して、顧客がどのような結果に直面するかをより確実に予測するようにしています。
保険訴訟では、損害額の見積もりに関して原告と保険会社の意見が一致しない場合がほとんどです。損害の見積もりはかなり主観的なので、極端な場合を除いて正確にどちらが正しいのかは誰もわからないのです。
もし原告と被告が金額について同意できない場合には、裁判官か陪審が損害額を見積もることになり、原告も被告も損害額を予測しなければならなくなります。 損害額は非常に高額であったり、また低額であったりすることがあります。顧客は支払い額相当を準備しておく必要があるので、カヴァナフ氏は準備金の金額を見積もらなくてはなりません。
事故補償額や被告の人数、そして原告が将来被るかもしれない苦痛への補償額などといった変数により、見積もりは複雑になります。
このような変数値幅は不確実性やリスクを生むため、体系化された方法で訴訟を分析することは、何らかの分析プログラムなしではほとんど不可能です。 カヴァナフ氏がシナリオ分析にエクセルを使用し始めた頃は、特定の結果がどのくらいの確率で生じるかを見積もることができず、またいくら長時間費やして努力してもうまくいかないため、失望の連続でした。
しかし、Crystal Ball を使うようになってからは、より洗練されたエクセルモデルを構築できるようになったため、はるかに現実的な概算を行うことが可能になったのです。
例えばカヴァナフ氏は、個人や家族のために支払われる損害補償額といった被説明変数をリンクする確率分布相関を使用したり、変数にユニークな結果値を割りふったりできるようにカスタマイズ確率分布を利用することができるのです。
氏は自分で推定した確率や期待値に基づいてCrystal Ball のシミュレーションを行うことによって、95%の割合で全損害額がxドルとなり、75%の割合でyドルとなるといったように値を見積もることができるようになったのです。
「Crystal Ball を使い始めてからは、訴訟をより分析的かつ客観的に考えることができるようになりました。」とカヴァナフ氏は述べています。
「Crystal Ball を効果的に用いて細かい見積もりや確率を得るためには、訴訟全体を詳細に分析することが必要となってきます。しかしこういった精査により、自分の分析結果により自信が持てるようになりました。また、どのようにして自分がその分析結果を出したのか、顧客にわかりやすく説明をすることが可能になりました。新しい情報が得られた際にも、即座にその値と確率を入力しなおし、Crystal Ball で再分析することもできます。」
レポートの自動化も、特筆すべきCrystal Ball の特徴の一つです。Crystal Ball では、仮定、関連統計、感度分析の結果、そして重ねグラフやヒストグラムを概略したレポートを、ボタン一つで手に入れることができるのです。
保険会社はより確実に訴訟を処理したいと思っています。従ってカヴァナフ氏によれば、こうした保険会社は、氏のレポートを手放すことができないようです。
カヴァナフ氏はCrystal Ball を主として損害予測のために使っていますが、同時に訴訟予算予測にも効果的であると考えています。
「我々の時代のロースクールでは、リスク分析を学ぶ機会はほとんどなかったのですが、やはりこれからは必須ではないかと思います。将来的には、顧客は感覚的な見積もりを避けるようになり、代わりにリスク分析の客観性と詳細さを求めるようになるでしょう。」
Crystal Ball は非常にパワフルであり、また抜きんでて使いやすいため、プロとして最良の見積もりを顧客に提供するためには欠かせないツールです。」
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