最も価値のあるポートフォリオを設計するためにCrystal Ball を利用

過去5年の間、多くの投資家は、市場は単一の方向に動いていると信じてきた。この仮定がもたらす危険は、どのようなポートフォリオであれ、リスクをはらんでいること、そして、全てのポートフォリオは価値を減損させる可能性があるという事実から、投資家の注意を引き離してしまうことにある。

ProVise Managemento Groupは、SECから、ファイナンシャルプランニングと資産運用のスペシャリティであることを認定されたコンサルティンググループである。彼らは、ポートフォリオマネージメントこそ、厳密にリスクを分析する必要がある分野であることを十分に承知している。そして、彼らはクライアントのリスク許容度に応じて、最も価値のあるポートフォリオを設計するために、Crystal Ball Professionalを利用している。

リスクを明確にするのに非常に役に立つツール

Willian L. Raddatzは、ProViseのファイナンシャルプランニングを担当する副社長である。彼によれば、ポートフォリオの設計に当たって、非常に重要な要素は、クライアントのリスク許容度とそれに厳密に対応した資産配分であるという。

ProViseでは、まず、非常に緻密なインタビューと、ペンシルバニア州にあるアメリカン大学で開発されたリスク許容度アンケートを利用して、クライアントのリスク許容度を認識する。ひとたび、ProViseがクライアントが抱いているリスク許容度を把握すると、彼らはこの結果にしたがって、Crystal Ballのシミュレーション機能を利用し、現在の顧客のポートフォリオを分析する。この分析結果は、カテゴリー（成長性/海外/利回り）、金額換算の価値、リスクの度合い、期待収益、3年もしくは5年の平均収益などの観点から把握される。

ポートフォリオのシミュレーションが終了したあと、ProViseは、Crystal Ballの予測画面を提示して、顧客の現在の資産のリスクを説明する。多くの場合、クライアントは、彼らの資産ポートフォリオが、彼らが考えているより高いリスクをはらんでいることに驚く。

「自分のリスク許容度がポートフォリオのリスクに反映していることに気が付ついている顧客は非常にわずかです。」Raddatzは指摘する。「多くの場合、ポートフォリオは、外見よりも非常に高いリスクをはらんでいます。Crystal Ballは、このようなリスクを明確にするのに非常に役に立つのです。」

ProViseは、顧客に対するリスクの説明を終えたあと、彼らの現在の資産と、新しい資産をコンビネーションさせた、新しいスプレッドシートモデルを構築する。これらのモデルに、モーニングスターなど、いくつかの情報サービス会社が提供する情報を反映させ、各変数の相関係数の分析を行う。

Crystal Ball Professional に搭載されている相関マトリックスを利用すれば、ポートフォリオの分析に重要な、変数間の相関係数が簡単に設定できる。ProViseは正規分布、一様分布、対数正規分布などの分布を利用し、モデルの各変動要素に仮定を与えてゆく。次にラテンハイパーキューブサンプリングで、8000回のシミュレーションを設定する。最後にCrystal Ball Proに搭載されているOptQuestを利用し、意思決定の制約条件や許容リスク度合いを設定し、最大の利益が得られるようなポートフォリオを決定する。

OptQuestによる最適化の結果を、ProViseはクライアントの目の前で、シミュレーションしながら提案する。この結果は、以前のポートフォリオに比べると、見事にリスクを縮減し、リターンを増加したものになっている。

ProViseは、現在、Crystal Ball Professional をポートフォリオの問題だけではなく、キャッシュフローモデルを利用した個人の生涯設計における貯蓄や資産運用の最適化の問題にも利用している。傾向グラフを利用すれば、毎年の時系列のリスクを簡単にプレゼンテーションすることができる。

最適なポートフォリオを、効率的、正確、そして素早く

ProViseは、無論、今まで多くの最適化ツールを検討、利用してきた。しかし、現在では、柔軟性、信頼性と使いやすさなど、さまざまな観点からCrystal Ballが優れていることを認識するに至った。ProViseは、Crystal Ballを利用することにより、最適なポートフォリオを、効率的、正確、そして素早く顧客に提案することができる。

「これは、大変な費用と時間の節約です。」とRaddatzは言う。 「ファイナンスの世界は非常にダイナミックです。分析、提案、決定に膨大な時間を要したあとでは、実行段階に至る前に、もはや提案自体が古く、新しい提案を提供しなくてはいけなくなっていることもあります。」

Raddatzの選択は、ProViseと顧客双方にとって、利益をもたらしたといえるだろう。

「我々は、もはや、Crystal Ball Professional なしでは、自信を持って我々のプランとポートフォリオをクライアントに提出することはできません。」

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