危険な状況を見事に制御したCrystal Ball

Boro Malinovic氏は、化学、石油化学産業のリスク分析サービスを引き受けるFauske & Assoc.社の核専門の上級技術者です。Fauske & Assoc.社は最近、冷戦中にプルトニウムを生産していた施設を浄化することに関して、助言を依頼されました。

原料の性質が危険なため、また汚染の可能性があることもあり、この分野における意思決定ではリスク分析が欠くことのできないものとなっています。ただ同時にこうした危険性がゆえに、確かな決定を下すために必要なデータを全て集めることは不可能です。

しかしこうしたリスクを十分に理解していなかったり、また理解しようとする努力を怠たったりすると、高額でしかも長時間かかるようなプロジェクトを麻痺させる結果になりかねません。

このプロジェクトの一貫として、Fauske & Assoc.社は使用済み核燃料缶パックの輸送の実行可能性を見積もることになりました。そうしたパックが過量の水を含むと、腐食の危険性があるため、このリスク分析においては水量値を決定しなくてはなりません。また十分な観察をすることが不可能な条件下にも関わらず、見積もり対象である輸送予定の核燃料缶数は数千にも及びます。

分析の過程では、「低い」｢最適」｢高い」のそれぞれの水量値が専門家によって提示されました。Fauske & Assoc.社はCrystal Ball を用いることによって、水量値の検査に60回ものシミュレーションを行い、信頼できる結論を出すことに成功しました。 Crystal Ball のおかげで、分析のために必要な多量のシミュレーションを行うことが容易になりました。

「こういった多量のシミュレーションを包括し、目的にかなったやり方で提示することは、Crystal Ball 以外では難しいでしょう。」Malinovic氏は過去に行った独自のモンテカルロシミュレーション－それは時には数週間はかかるような大規模の－について言及しながらこう感想を述べました。

社外の統計専門家達はFauske & Assoc.社のリポートを見て、インプットとアウトプットをグラフィカルに表示するため、またこれからの開発に必要となる結果を出すためにCrystal Ball を有効に活用している点を高く評価しました。Malinovic氏はこういった評価を受けて非常に満足しています。

→企業事例一覧に戻る（リンク）

資料ダウンロード

弊社の個人情報に関する取り扱いについては「個人情報の取り扱いについて」（プライバシーマーク付与認定済）をご覧ください。