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解説
確率分布の考え方
起こりうる値(範囲)とその確率を示したものを確率分布と呼びます。
Crystal Ballでは、21種類の一般的な確率分布に加えて、オリジナルの確率分布を設定することができます。パラメータを設定するときに緑色の図形が出てきますが、図形の高さが「値の起こりやすさ」、図形の幅が「起こりうる値の範囲」を表しています。
確率分布には、小数も取り扱うことができる「連続的な分布」と、“整数だけを表す”のように飛び飛びの値を取り扱う「離散的な分布」が存在します。
シミュレーションでよく利用される確率分布
連続的な分布の中でよく使われるのは、正規分布、対数正規分布、三角分布、一様分布の4種類です。
離散的な分布の中でよく使われるのは、離散一様分布、二項分布、ポアソン分布、幾何分布の4種類です。
統計用語
シミュレーションの実行結果には統計用語が登場します。
予測グラフはヒストグラムという形で表示されますが、ヒストグラムとは「その値の出現頻度が高いほど、棒が高く伸びている」グラフのことです。 したがって、予測グラフは確率分布同様に図形の高さが「値の起こりやすさ」、図形の幅が「起こりうる値の範囲」を表しています。
Crystal Ballでは、結果のヒストグラムの平均値や標準偏差などの統計量を見ることができますが、その意味はスライド12ページの通りとなります。
また、予測グラフからは「パーセンタイル値」という重要な値も分析することができます。 一般的なパーセンタイル値の定義は「予測グラフのうち、左から○○パーセント分の面積が切り取れる値」です。 例えば、10パーセンタイル値は予測グラフの左から10%の面積を切り取れる位置の値を示します。